2009/09/09

白地図を広げて病気との闘いに突き進むぞ

今日はお店はお休みでした。
前回の母の付き添いの続きです。

もう10年以上前から胃の調子が悪い母なのですが、ここ2,3ヶ月、ときどき異常な眠気に襲われ、その際に胃の調子が悪くなる、という症状があったため、家のそばのウェルネスクリニックという病院で診察を受けたところ、血液検査の結果、プロラクチンという女性ホルモンの数値が高いと言われました。
プロラクチンが高い原因として、3つ考えられる、と。

・1つ目は別の内科で処方されている、「スルピリド」という薬がプロラクチンを上げる作用があること
・2つ目は脳の下垂体という場所に腫瘍ができていること
・3つ目はそれ以外(例えば卵巣など)

ウェルネスクリニックでは原因は分からないため、東海大学病院で検査を受けて、原因を見つけて、それから治療方針を考えましょうということになった。
プロラクチンが多く分泌されると、「母のような症状が出ることがあるのですか?」と僕が聞いたところ、「あります。」という返事だった。

その後、先週、先々週と、東海大学病院で、血液検査とMRIを受けた。
その際に、「スルピリド」をしばらく止めましょうということになった。

で、今日検査結果を聞いてきたのですが、脳に異常はなく、プロラクチンが高い原因としては、「スルピリド」ではないか?という話になり、スルピリドの服用を止めて1ヶ月ほどしたら再検査してみましょうという話になった。

その際に、また僕が質問してみた。
プロラクチンが高いとどういった問題があるのですか?と。

そうしたら、妊娠していないのに母乳が出たり、生理が来なくなったりするらしいのですが、母のような症状の原因とは考えられないという話に。
ということは、プロラクチンが高くても、別にほっとけばいいんじゃないか?という話になりますよね。

ウェルネスのお医者さんはプロラクチンの数値が高いと眠気や胃の調子の悪さを引き起こす場合があると確かに言ったぞ、と。
好意的に考えて、プロラクチンを高くする原因の一つである、脳腫瘍があった場合に、そういった症状も出る、ということなのだろうか?
うーむ。
来月の血液検査の際に、ウェルネスのお医者さんに聞いてみようかなぁ。

ついでに書いておくと、今日の9時に診察を東海大学病院を予約したのですが、診察を受けたのは10時半だった。いったい何のための予約なんだ???
前回の訪問時にスムーズな流れだった分、マイナスな印象が大きかった。。がっかり。

で、ここ1週間くらいの間に母の新たな症状として、「吐き気」というのが加わっていた。
そのことも今日の診察で相談してみると、プロラクチンからくる症状とは考えにくいので、まずは内科で胃カメラを撮ることを勧められた。
同時に、異常な眠気と胃の調子の悪さの原因として、更年期障害ということは考えられますか?と聞いたところ、考えられる、とのこと。

東海大学病院内で検査を受けることもできるし、紹介状も書いてくれると言われたのですが、家から遠いこともあり、「同じ病院内で違う科の診察を受けると、いろんな観点で母の病状を診察してもらえるということはありますか?」と僕が聞いたら、「残念ながら科ごとに情報が分かれていて、東海大学病院内で受けても、ほかの病院で受けても変わらない。」という返事だったので、家のそばで胃カメラと婦人科を受けることにした。
「官僚みたいですね。」と言ったらお医者さんも残念そうな顔をしていた。

で、とりあえず吐き気の対処を早く何とかしたいと思い、そのまま、先日父親が胃カメラをしてもらったクリニック斎藤に行った。

斎藤先生に経緯を相談すると、「そりゃぁプロラクチンが上がる原因はスルピリドでしょ。だってそういう薬だもん。」と言われる。
・・・。
「でもこの薬は非常に良い薬で、僕もよく使いますよ。」ということらしい。

で、胃カメラの予約と同時に母の症状を相談すると、斎藤先生としては、自律神経系が原因なのでは?という話に。
母と同じような症状の患者をたくさん見てきているらしく、うつや自律神経系の病気が原因の場合が少なくないらしい。
自律神経系の薬を処方することもできるらしいのですが、とりあえず胃カメラの結果を見ましょうということで、金曜日に胃カメラの予約をしてきました。



僕が今日一日で思ったことは、「患者の症状から、治療方針を立ててくれる医者もしくは医療制度がないのかなぁ。」ということ。
患者自身が自分の体の症状から思い当たる科に行って、症状を伝えて、該当する場所を検査して、それが原因ではないことが分かって、別の科に行って・・・。
時にはテレビや新聞で知った病気を疑ってみたり。

これじゃ知らない土地を白地図を広げて歩いていくようなもんだ。
目的地にたどり着くまでに時間がかかるし、たどり着けないかもしれない。
できれば患者一人をちゃんと見てくれて、その人自身が診察できなくてもいいから、検査や治療の方針を一緒に考えてくれる人がいたらいいのになぁと思う。

もし僕がそういう制度や仕組みを知らないだけだとしたら、誰か教えてください。。

患者自身が、医者に言われるがままにするのではなく、自身も勉強して真剣に病気に向き合っていかなければいけないんだなとも思いました。

当面は僕が母親の治療方針を一緒に考えていこうと思う。
こうなったら意地でも良くしてやるぞ!

3 件のコメント:

  1. 我が家は病人も障害者もいますので、
    病院話はやまほどありますが…。
    まず、スルピリドは抗欝剤に使われますね。
    つまり精神的に落ち着かせる方面の薬です。
    最初にそこからですね。

    お母様は、なぜその薬をのまなければ
    ならないのか?そのお薬はなんのために
    どこの病院ででているのか?

    それで副作用が出る、
    その症状は、腫瘍などではない。
    だとしたら、最初のところから
    考え直したほうがいいのではと思います。

    つまりお母様は、まずどこがお悪いのか。
    心の病気なら、内科ではちょっと…
    と思いますよ。

    尚、症状からいくべきところを探る、なら、
    大きな病院なら「総合診療科」があります。
    ここは「どんな具合か」で、かかる科を
    考えてくれるところです。

    ついでのことにスルピリドはホルモンに
    影響します。男性でもお乳が出たりします。
    特に女性の場合は、自分の体の中に、
    女性ホルモンを作る力がありますから、
    ホルモンバランスが崩れることがあります。
    更年期に入っているのなら、尚のこと。
    また、飲む量や回数も指示通りでないと
    いろいろモンダイのおきる薬です。
    抗欝系は、たいがいそうですが。

    ちなみに更年期はいろーんな症状が出ます。
    調べるとどこもわるくない…
    というより、調べてどこも悪くないと
    「更年期でしょう」になる。
    欝も当然ありますよ。
    私は、それほどでもなくこえましたが
    10年ほどかかってます。
    今でもたまにでますよ、いろいろ。

    お母様が抗欝剤を必要とする精神状態で
    おられるのなら、まず「専門の」そちらへ
    行かれて、もう一度、お母様のことを
    最初からみていただいたらいかがですか。
    それと薬に関してはネットで調べられます。
    スルピリド、で検索して、薬品会社のHPを
    見るのが、副作用なども一番確かかと
    思います。
    もうひとつ、初診は振り分けで検査があり、
    比較的スムーズにおわるものです。
    次からは予約になるので、
    かえって時間がかかるのですよ。

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  2. 神経性胃炎とびらん性胃炎。。。
    私も散々やりました。。。(^^;)
    こー見えても繊細なんです
    (いや、誰も言ってくれないから。。。(自爆))。
    お母様もストレスでしょうか。。。

    一番最近、神経性胃炎とびらん性胃炎をやった時は、
    パリエット錠とタイメック液が処方されました。
    パリエットは比較的最近のお薬のようです。
    勿論副作用は有ります。

    どんな症状、どんな病名からスルピリドを
    服用するようになったのか、
    そこが判ると副作用の具合によって、
    お薬を変更する事も出来ますので、最初の病名が
    判るともう少しアドバイスできるのですが。。。

    私はご存知の通り「鬱」持ちです。
    昨年入院したとき、患者の間ではまことしやかに
    「鬱はうつる」と言われていました。
    勿論そんな事は無いのですが、介護している家族が、
    鬱を理解できず(当たり前ですよね)、どう
    介護していいか悩み、ストレスが溜まり、
    そして鬱になる。。。
    入院患者の中には、旦那さんの鬱で。。。とか
    奥さんが鬱になって、旦那さんは他の病院に
    入院中とか、そんな方が多かったです。

    どうぞ、6代目様もお母様の体調を案ずるあまり、
    ストレスが溜まり、体調を崩されない事を
    お祈りいたします。
    どうぞ、御身お大切になさってください。

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  3. いそみみ2009/09/14 11:41

    6代目様、ご無沙汰しております。

    昨日の深夜、久しぶりにブログに伺ったら、
    お母様のお加減がよくないことを知り、驚きました。
    先日頂いた、感謝祭のご案内状の封筒の宛名書きの文字を見て、だるまやさんの皆様お元気で頑張ってらっっしゃるのだなぁ、と暢気に嬉しがっておりましたのに…。

    6代目様もご心配ですよね。
    身近な大切な方がご病気になられると、それを支える家族は「自分がしっかりしなきゃ!」と意気込んで、後で心身の疲労がどっと出るということもありますよね(実家の母がそうだったのですが。一昨年私と妹が相次いで入院←幸い短期間で済みましたが、その後祖母の認知症が進行し、気を張って孤軍奮闘していた母は、皆が落ち着いた頃、心療内科通いになりました。幸い今は以前どおり元気にしております)。

    6代目様も、どうか無理をなさらず、お体を大切になさって下さい。
    お母様が一日も早く快復されることをお祈りしています。

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