3月末に縁あって、というか僕から連絡させていただいて、きものの専門学校を訪問しました。
その際に学長にお時間をいただいていろいろとお話をさせていただいたのですが、そのご縁で生徒さんが洗い張りの仕事場見学に来てくれました。
いつも通り洗い張りの手順を、きものを洗うところから説明する。
でもって、仕事場に行って伸子張りの説明へ。
↓伸子張りを教える親父
職人の仕事なんて口でいくら説明しても分からないので、実際にやってもらうのが一番です。
ということで、全員に伸子を渡して伸子張り体験とな。
伸子張りしながら、僕が興味があった「なぜきものの道に進んでみようと思ったのか」を一人ひとり聴いてみました。
やはり家族、特におばあちゃんの影響が大きいようでした。
いろいろと話しながら、伸子張りの体験も終える。
みなさんに頑張って張ってもらった伸子は呆気無く僕が全部取りまして、もう一度張りなおして。
布のりを引くのも体験してもらおうかな、と。
↓布のりを引くところ
ムラになっているところは僕が説明しつつ、直しました。
見ていて面白いですね、みんな布のりの引き方一つとっても個性があって。
将来きものの道に進むつもりなのか聞いてみましたけど、「就職できれば・・」という方もいて、若く志がある方に仕事を与えられないというのは、正直不甲斐ないというか申し訳ない気持ちがないわけではなく。
「じゃぁうち来なよ」と言えない状況なのが複雑な気持ちでもあります。
好きと仕事にすることは違うとはいえ。
いろいろ思うところはありましたけど、若い人が学びたいと思ってくれるのは嬉しいことだなぁと思った一日でした。
独学で和裁を始めて1年になります。このブログで端縫いの解き方、布目に沿った裁ち方を知りました。袷の着物3枚目を今縫っていますが、1枚目は畳んでもだらんとした感じで、私がお願いしている悉皆屋さんの、10年縫って一人前との言葉もなるほどという感じです。趣味でしている私でも、こんなに苦労するのに、大切な着物をお預かりするのは、どれほどの重圧かと思います。日常で着用した、祖母や母の着物が回って来る人が増えて、和裁をしようとする人は結構いるのではないでしょうか。また情報、下さいね。
返信削除(お店にいけないのに心ぐるしいですが)
>匿名さん
返信削除コメントありがとうございます。
端縫いの解き方や、布目に沿った裁ち方とは、かなり前の記事ですね!
ご覧いただきありがとうございます。
なかなか有意義な情報は書けませんが、今後ともよろしくお願いします。