2015/02/05

ドラマの撮影セット造りに協力してきた話

12月頃にとあるテレビ関係の仕事の方から電話がかかってきまして。
あるドラマで洗い張りをしているシーンを使いたいので、仕事場を見させてほしいという話でした。
「良いですよ」と返事をして、数日後、監督含め10人以上見学に来られたのです。
んで、どうもうちの仕事場だと狭くて撮影には使えないなぁという話になりまして、じゃぁどっかの倉庫でセットを造ってそこで撮ろうということで、セット造りに協力してほしいと言われたのです。
まだ日程も決まっていない状態だったのですが、いいですよと話をしていたところ、2月4日にセットを造って2月5日に撮影しますという話になり、場所は錦糸町の某倉庫。

2月4日は水曜日でちょうどいいやと思いつつ、昼から錦糸町に向かっていたら助監督の方から電話がかかってきまして、2月5日の撮影日に7時から来てほしいと。。。

えー、、始発じゃん。。。

ちょっと考えさせてくださいと応え、まずはセットを造らねばということで倉庫へ。

着いてみると、倉庫を壁で仕切って畳みの間だけ置いてありました。


担当者の方々はお昼に出てしまったそうで、しばらく待ちつつ、柱の間隔を測ったり、張り手をかける綱をしめ縄で造るかーとか考えていました。

んで、作業開始。

うん、思った通り行けそうな感じ。


オーダーが、2列に3枚ずつ張ってほしいということだったので、向かって左側はあまり映らないので、のり入れの時のようにダダッパリ(荒く伸子をかう)して、手前は平物のように伸子張りしようと考えました。


のり入れを先に終えて、伸子張りスタート。


持っていった紬2枚分を、袖と身頃を2組、衿衽をつなげて1組にして張ります。



ここまでで前日作業終了。
まぁなんとか形はできたな、と。
隣で仕事場の大道具を造っている人たちを見てましたが、まぁ芸が細かい。
神棚付けたり、竈を持ってきたり。

うーむ。。神は細部に宿るは本当だな。
プロはちげーな。


で、今日。
5時18分の電車に乗って、錦糸町へ。

7時入りして、伸子張りを演じる某有名役者さんに刷毛の引き方を説明しました。



そのシーンを最初に撮ったのですが、実は僕だけには悔いが残る点がありました。

今日はあいにくの大雨で、撮影中、雨漏りがして中断したり、電気が突然消えて修理に時間がかかったりと。


しかし、ドラマの撮影ってほんとに大変!!!
だって、1シーンをいろんな角度から何度も撮るんですよ。
その都度カメラの角度など確認して、テストして、本番。

7時20分くらいから撮影始まって、9時半の時点で、ドラマの3分分くらいしか撮れていませんでしたからねぇ。。。

なんとか午前予定されていた撮影を終え、お昼休憩へ。
お昼はケータリングで、麻婆豆腐、シウマイ、唐揚げなど。



こんな機会めったにないと思ってご相伴にあずかりまして。


食べながら美術の方や助監督の方と、午後の撮影について少し話して、んじゃ僕は帰ろうかなということで。


最後に撮影現場の写真を撮ってきました。













ふと思ったけど、これ載せて良いのかなぁ。。
まぁ番組名まだ書いてないし、役者さんも載せていないので、問題ないと思うのですが。

今度ディレクターの方に確認して、番組情報公開して良いことになったら載せようと思います。
エンディングのクレジットに「だるまや京染本店」の名前が出るらしいですし。



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