2014/07/01

京都出張1日目 〜無地染め工場見学&しみ抜き職人訪問〜

うちの取引先が京都で催事をやるということで、京都に来ました。
毎年7月初旬に京都か長浜で開催していて、去年は長浜だったので今年は京都ということで。

いつもは催事の前日夜に京都入りして、次の日朝から仕入れをして、お昼過ぎの新幹線で平塚に戻るというスケジュールなのですが、今回はもともと付き合いのある悉皆屋さんに挨拶したり、染工場や織元を見せてもらおうということで、1日の9時半に出て、3日の夕方平塚に戻ってくるというスケジュール。

京都に昼前について、悉皆屋さんと待ち合わせてお昼を。
京都の駅ビル、グランヴィアの和食。

その後、まずは無地染めの工場を見学させてもらいに行きました。

京都の町中を車で走っていったのですが、そこら中に呉服関係の職人さんの看板が出ていて、さすが京都だなぁという感じ。

で、あっという間に到着〜。

ご夫婦で無地染めをやってられるそうです。


↓こちらは染料が入っているかめ


柄杓で染料をすくって


色を調整


↓染料の中を反物がくぐって染まっていく


昔は染料に反物を浸して棒でつついていたらしいですが、そのやり方だとどうしてもスレが出るそうで、この機械になってからスレが出にくくなったそうです。

↓ボイラーからの蒸気で温めた筒のところで生地を乾かして


↓色を確認


一反を染めるのに30分〜1時間くらいらしいですね。

その後、ゆすいで


巻き上げて脱水機へ


脱水したら二階に干します




これで乾いたら湯のしをしておしまい〜。

 

ご主人さんも奥さんもとても話しやすい方で安心しました。
僕が洗い張りをやっているという話をして、お互いがんばろうねってな具合で。

1時間ほどお邪魔して、次はしみぬき職人を訪問。



こちらはご自分の家の一部屋を使って仕事をなさっている職人さん。
最初少し話しが弾まない感じがしましたが、僕が洗い張りをやっていて、という話をしたら少し打ち解けて話しやすかったです。

しみ抜きで使う薬品の性質とか、生地の染め方で色が出やすいもの、出にくいものなどいろいろと教えてもらって勉強になりました。
洗い張りでもシミの部分は生地が弱くなっている場合があって困るんですよねぇという話をすると、そんな話ならしみぬき屋は毎回そうだよ、ということで。
そりゃそうですよねぇ。
しみ抜きの仕事はある意味、終わりがないというか、自分の中で「こんなもんかな」という区切りをつけていくものなので、そのあたりが大変らしいです。
自分としてはこれなら着られるだろうと思ってもお客さんから戻ってきたりするそうで。

京都の悉皆屋さんって、お客さんと職人さんをつなぐ仕事をしているんですが、職人さん同士をつなぐ仕事もしているんですねぇ。
例えば白生地から染め抜きの紋を入れて無地に染める場合、
下湯のし→墨打ち→紋のり→染め→紋洗い→上絵→湯のし
という工程をへるので、反物を持ってあっちこっちの職人さんを回るらしいです。

ということで、悉皆屋さんにお礼を行ってホテルへチェックイン。
荷物をおいて、少し京都の町をぶらぶら。

前の会社時代の友人が、今年から大阪転勤になっていたので、夜はその友人と居酒屋へ。


京都に行くと毎回夕食を食べる、一瞬というお店があるのですが、今年から場所が変わって駅前になったのです。
便利にはなったのですが、店の雰囲気も味も変わってしまってちょっと残念。。。

錦の虎杖というお店をはしごして、祇園近辺を散歩。

鴨川から


巽橋あたりへ






楽しく勉強になった一日目でした。

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