2015/03/31

繁盛している飲食店に行くのはとても勉強になる、って話。

僕がだるまやの仕事をし始めた6年程前に、平塚でオープンした居酒屋がありまして、気になっていた矢先に行く機会が出来て行ったのです。
んで、とても気に入りまして、それから家族で行ったり、友達と行ったり、時には一人で行ったりして通っておりました。

そのお店の店長と1,2度飲みに行ける仲にもなり、今月の僕の誕生日の日に近所のBARに行ったらばったり会った上におごってもらいまして。
今日、ジムに行く帰りに寄って飲んできました。


んでですね、僕が通い始めた頃にその店で働き始めた人がいまして、なのでもう6年近くになると思うのですが、ここ数年の成長の著しさがすごいんですよね。
一応、KKと呼ぼう。
KKが働き始めた頃は、まぁ誰もが当たり前なのですが、頼りない感じだったんですよ。
でもずっと頑張っていて、店長とKKの間にいた人が辞めたときとか、キッチン任されるようになって大変だろうなと思ったのですが、今では立派にまわしているし、僕が行くと必ずカウンターに挨拶に来てくれて、とても嬉しいんですね。

僕が前の会社を辞めて平塚に戻ってきた当時、感動したお店がここと、藤沢の某居酒屋で。
ちょこちょこ一人で飲みに行ってました。
何をしているかというと、カウンターで飲みながら一人で仕事してるのです。
仕事と言っても、「今後何していこうかな〜」と、「どうやったらお客さん増えるかな〜」と考えながら、広げた手帳にアイデアを書き留めていくことを、多いときは毎週のようにやってました。

なぜ居酒屋でこんなことをするかというと、いくつか理由はあるのですが、一つは自分がハッピーだからです。
美味しい料理と美味しいお酒を飲んでいる楽しい時間の方が、仕事上の良いアイデアが浮かぶんですよね。
自分が楽しくない気分の時に、お客さんを喜ばせるアイデアってなかなか浮かばないんですよ。
やっぱり自分が楽しい気分の時の方がいいアイデアが浮かぶ気がします。

もう一つは、そのお店が提供しているサービスを参考にするという点。
もちろん、居酒屋と呉服屋だと扱っているものは全然違うのですが、僕は商売をする上で繁盛するお店には必ず共通点があると思っています。
簡単に言うと、お店がお客さんを喜ばせようと努力してるんですよ。
それがきものだろうが、料理&日本酒だろうが、共通点はありまして。

僕はいつも一人でこういったお店に通いながら、「このお店以上に、だるまやのお客さんを喜ばせられているだろうか?」と考えてました。
いつも負けてるなと思うのですが。。。

藤沢のお店にいる時は、僕がお店に行く時間は最初はいつも混んでいるので、考え事をしながら飲み始めて、途中から周りのお客さんが帰り始めるので、それくらいから大将と話し始めるのです。
そのお店のすごさというか、尊敬している点を話しながら、どうしたらそんなお店になれるんだろうというヒントを探して、あわよくば真似しようと思っているのです。

んで、今日は平塚のお店で飲んでいて。
僕がカウンターで店長と話しながら飲んでいて、店長が席を外している時にKKが、「これ鶏肉とじゃがいもの治部煮作ったんで、良かったらどうぞ」と持ってきてくれたのです。



僕は大いに感動しまして。
一つは店員の一人が自分の判断でお客さん(僕)を喜ばせようとしてくれたこと。
もう一つは、それを超絶混んでいる状況で、一人で来た(お店からしたら大して嬉しくもないお客さんである)僕にしてくれたこと。
いや、これって相当すごいことだと思ったんですよ。

お店として考えると、店員一人ひとりに、お客さんをもてなす精神を教え、それを実行する裁量を与えているってこと。
これは本当に店長の手腕の凄さだと思う。
絶対こんなお店は簡単にはできない。

このちょっとしたおもてなしの嬉しさたるや、多分この文章を読んでくれている人にも伝わるはず。
そして、僕は「だるまやもこんなお店にしたい!」と強く思ったわけです。

働いている一人ひとりがお客さんを喜ばせようと考えて、それを率先して実行できるお店にしていきたい。

この居酒屋の売りは美味しい料理&お酒、うちの売りは洗い張りから仕立て直し、と、全然違うんだけど、目指しているお店のコンセプトはきっと近いんだと思う。

僕はここのお店の店長ほどの手腕は現時点ではないのだけど、いつか同じくらいお客さんを満足させられるお店になっていたいと思って、「今日はいい酒が飲めたな〜〜」と思って、そろそろ寝よっと。


あ、ちなみに消防署の向かいにある「どんぴしゃ」というお店の話でした。

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